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「考え方」の教本としていかが!・・・人生を切り拓くロードマップ『夢をかなえる集中講義』〔テイナー・シーリング氏著書紹介〕

スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義

スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義

 

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Hara-Blogです。

昨日、あまりにも本棚の本が乱雑になっていたので、少し整理でもするか!と思って夜中に本棚を片づけていたら、こんな未読の本が出てきました。

そういえば遠い昔に買った記憶があるかな?笑・・・上掲の『スタンフォード大学 夢をかなえる集中講義』(Tina Seeling氏著、CCCメディアハウス)です。(2016年2月の初版ですから、読まれた人もいると思います。そういう人には御免なさいです。)

本書の帯に、

情熱なんて、なくていい。ーそれはあとからついてくる。アイデアも、想像力も、解決策も。ひらめきを生んで実現するのは、才能ではなく、スキルです。起業家育成のエキスパートが見つけた、人生を切り拓くロードマップ

(本書の帯から転載)

と書いてありました。・・・私は「人生を切り拓くロードマップ」という文言がちょっと気になって、本書を読んでみることにしました。

あっという間の2時間。・・・面白かったですね! そしてひょっとしたら皆さんに役立つかもしれない、そう思いこのブログに書くことにしました。

私は皆さんのブログやtwitter(最近は少しずつ読めるようになりました笑)を読んでいて、本当にすごいなあといつも感心しています。個性があって、目的・目標があって、勉強熱心で、能力があって(ちゃんと考えていて)、パラレルキャリア(ここでは副業・複業という単純な意味)を実践するバイタリティがあって、・・・等などです。

一方で、人生はお金を稼ぐだけでいいのか・他にもっと何かあるのではないか・自分の将来はいまの延長線上でいいのか、・・・等などの悩みというか不安も見受けられます(私も同じです笑)。

稲盛氏の方程式に「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」 があります。この方程式は、熱意や能力は0点~100点まであるが考え方はマイナスもある。よって考え方がマイナスであれば人生・仕事の結果はマイナスになってしまうことを示しています。(このことは私の過去のブログにも書きました。)

nanndemotanoshimo.info

熱意や能力のある人は(いや熱意や能力がない人でも)がんばっています。それでも生じる悩みや不安の元は稲盛氏流でいうところの「考え方」だと思います。稲盛氏は「考え方」=実際に生(活)きながら育てていく「心。」と説明されておられます。私も僭越ながら同感ですが、その「考え方」=「心。」をさらに分解していくといくつもの構成要素がみえてきます。そのなかのひとつに私は本書のテーマである「人生を切り拓くロードマップ」があるのではないかと思うのです(本書では「ロードマップ」をスキルとしていますが、私は思考の土俵とその上にあるプロセスという意味で「考え方」に含めます)。

おそらく皆さんはその悩みや不安を解決する糸口を探すために、今を努力し、あるいは本を読み、ネットでホリエモンやひろゆき・・・その他自分が成功者と思(おぼ)しき人の言葉を求めているのではないでしょうか。

私は、そういう人たちにぜひ一度「考え方」の「教本として」「あなたに寄り添ってアドバイスしてくれる家庭教師だと思って」本書を読んでみてはいかがだろうか!と思いました。(忙しい仲ですが、あえてそうしてみる時間も必要だと思います)。

1. 本書の著者Tina Seeling(ティナ・シーリング)氏について

米国の起業家であり教育者。スタンフォード大学で博士号を取得した後、コンサルタントや起業に実際に取り組み、現在はスタンフォード大学で教鞭をとりながら、著述、後援会、起業化支援プログラムに携わっている人です(Wikipedia参照)。

そういえば、マイケル・サンデル氏の『ハーバード白熱教室』から始まったNHKのシリーズ番組で『スタンフォード白熱教室』を担当したのが氏でした(忘れていました笑)。

2. 本書の構成

本書の構成は実にシンプルです。

氏は、長年の研究と実践から、自分の未来を自分自身の手で切り拓く=ひらめきを形にする一連のプロセスを、想像力→クリエイティビティ→イノベーション→起業家精神のロードマップ(工程表)で表現します。

想像力がクリエイティビティを生み、クリエイティビティがイノベーションにつながり、イノベーションが起業家精神を呼び起こす(本書P19)

そして、以下の目次に従って、

序章  ひらめきを形に

第Ⅰ部 想像力

第Ⅱ部 クリエイティビティ

第Ⅲ部 イノベーション

第Ⅳ部 起業家精神

終章  終わりは始まり    (本書の目次から大項目のみを掲載)

それぞれについての知識とスキルと心構えを詳説し、相互の関係をわかりやすくかつ的確に説明をすすめていく構成になっています。

3. 本書のポイント 

言葉の定義づけがしっかりとなされたうえで内容が展開されている

私たちは想像力や起業家精神、さらにクリエイティビティやイノベーションのカタカナ用語などここに挙げる4つのキーワードをとってみても、日常的にあいまいな定義のまま多用しています。・・・この言葉の定義のあいまいさが、実は起業家精神を説明できない・起業家育成の足かせになっていると氏は本書で指摘します。

そして、氏は以下のように言葉の定義を明確にしたうえで説明を深くすすめているので、参考になる、わかりやすい、自身のこれまでの定義のあいまいさを修正し・明確にしていくことができるようになります。当然、内容の理解も深まります。

想像力・・・存在していないものをイメージする力

クリエイティビティ(創造性)・・・想像力を駆使して課題を解決する力

イノベーション・・・クリエイティビティを発揮して独創的な解決策を編み出すこと

起業家精神・・・イノベーションを活用してユニークなアイデアを形にし、ほかの人たちの想像力をかきたてること

(本書P21、()は筆者が加筆した)

 

各部ごとに「課題」という名の宿題が設置してある

次に、本書に書いてある内容を読者が理解するだけではなく、「課題」という名の宿題で実践しながら読みすすめていくことができるようになっています。

例えば、第Ⅰ部 第1章 どっぷり浸かる - 建物のなかに入る鍵 では、課題として、

1⃣カフェやオフィス、通り、公園、自宅。どこでもいいので、ひとつの場所で一時間じっくり静かに観察してみましょう。気づいたことをできるだけ多く挙げます。気づいたことの意味について考え、改善すべき点をできるだけ多く挙げましょう。

2⃣いま働いている人も、求人情報を見てみましょう。まったく違う仕事を三つ選びます。つぎに、その仕事で、求人票に書かれている職務内容からどんな将来が開ける可能性があるのか想像し、書き出してみましょう。

(本書P51)

の2つが提示されています。

自分に何ができるのかを思い描くためには、遠くからただ眺めるのではなく、ひとつの世界にどっぷりつかる・好奇心をもつことが大切ですが、そのことを課題に取り組むことによって理解→実践にかえていく仕掛けになっています。

ゲームっぽくて面白い!笑

私がざっと数えただけで25の課題があったと思います。・・・一つひとつ理解し、課題を説いていくうちに、理解と実践力がついていくということです。

 

全体のバランスがいい

3つ目として、想像力→クリエイティビティ→イノベーション→起業家精神へとバランスよく全体構成が組まれています。私たちの知識やスキル、考え方がすべての工程において欠如しているわけではありません。

一つひとつ読みすすめていくうちに、自身の強みや弱点や盲点に気づき・明確にすることができ、何を延ばし・何を補強すればいいのかがわかりやすい構成になっていると思います。

 

以上、本書のポイントとして3つ挙げましたが、氏が実践者であるとともに教育者ゆえに実現した本書だと私は思いました。

私は昨夜、本書を読み忘れていた不幸を思いながら、一方で昨夜見つけて読めた幸福感を味わいました。笑

私の幸福感とは、私の人生・仕事の成功の方程式において、氏が提唱する「人生を切り拓くロードマップ」があるとするならば、それを今一度しっかり読み解いてみて、いまの自分自身と照合し、今の私は何ができているのか・何を修正すべきか・何が足りないのかを一度あぶりだしてみることが重要ではないか、と気づいたことです。

・・・そのための取り組みやすい本として、私は本書を再読してみようと思いました。

そして、皆さんも本書を参考にされたらいかがであろうか、と思ったのです。

 

結局、本棚の片づけは今日にもち越されています。笑

また今日の昼は、久しぶりにわがジュニアNo.2(次男)がわが家をたずね、昼食をともにしました。・・・私の術後の経過を気遣ってのことでしょう。有難いものです。

 

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本日のわが家の中食・・・ビールも少し入りいい気分です。

 

・・・さあ、これから本棚を整理するか!笑笑

長い文章・しかも駄文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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