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この夏休みに、心で読んで欲しい『心。』!〔稲盛和夫氏著書の一部を紹介〕

心。

心。

 

梅雨が明けたと思ったら夏休みです。

私の近所では8月1日(土)~小学校は夏休みです。(今年の夏休みは2週間?)

一方、仕事をされている人も主婦(夫)もそろそろ夏休みが始まる時期でしょう。

今回は少しまとまった時間がとれるときに読んでいただきたい本を紹介します。

上掲の『人生を意のままにする力 心。』 (稲盛和夫氏著、サンマーク出版)です。

1年余り前に初版された本でかつ稲盛氏の著書ですから、すでに読んでいる人も多いと思います。(読んでいただいた人にはごめんなさい。ただ再読する方法もあります。笑)

本書はプロローグ(序章)で、

人生のすべては自分の心が映し出す(本書P13、タイトルを引用)

から「心。」についての55話がはじまり、55話目(最終話)の、

すべては心に始まり、心に終わる(本書P203、タイトルを引用)

で終わる、まさに「心。」についての本です。

稲盛氏は周知のとおり 、京セラ・KDDIを創業しリーダーカンパニーにし、その後JALの再建(3年で再上場)に努められた日本を代表する名経営者の1人です。・・・私にとって稲盛氏は雲の上の人ですが、そういう氏でさえも『稲盛和夫の仕事入門』などを読んでみると若いころは不運を恨み・途方に暮れた「挫折から始まった人生」があったようです。

人生に順風満帆はない。挫折や苦労があるから人は成長し偉業を成し遂げることができるようになる。・・・私の浅薄な表現で恐縮ですがそういうことだと思います。

また氏の経営における組織・事業運営の考え方・手法として広く世に知られるのが『アメーバ経営』です。アメーバ経営とはアメーバ(原生動物)のように会社をビジネスの最小単位にまで分解しその組織の1つひとつにリーダーを置いて町工場的発想ををもたせながら独立採算制(具体的指標としては事業採算÷労働時間)でマネジメントする全員参加型の経営をめざしたものです。

現京セラの急成長の原動力となった考え方・手法です。氏いわく、

それ(アメーバ組織・事業運営)は、人に管理されて働くのではなく、自らが主体性を発揮して仕事に取り組むことで、自己の能力を高めていける組織である。しかし、自由度の高い組織体であるからこそ、リーダーと構成員の経営に対する意識、モラルの高さが問われることになる。

(「アメーバ経営」P116~117、引用、()内は筆者が加筆)

経営トップ自らを律しないとできない考え方・手法です。また仕事を通じて自分を鍛えたい・成長したい社員にとっては素敵な考え方・手法であり、適当に仕事をして給料をもらいたい社員には迷惑な考え方・手法でしょう。笑 京セラやKDDIの創業と成長・JALの再建のためには熱意と能力のある社員を軸とした組織・事業運営の考え方・手法は欠かせなかったと思います。

私たちがこういう考え方・手法を学ぶときに重要なことは、例えば氏が当時なぜアメーバ経営を編み出すにいたったのか・どれだけ頭から汗をかいたのか・身体を使ったのか(実行に苦慮したのか)などあたかも当時の氏のそばに自分がいるような気もちで、また敬意をもって学ぶことだと思います。

私たちはつい「もうその経営は旧い」とか「いまは顧客中心のマーケティングの時代、社内のことばかりを考えている時代ではやっていけない」と考えがちです(本書の書評に一部そういう声がありました)。確かにそういう一面もあります。しかし私はこういう本を読むとき、「自分が創業当時の京セラの社長だったらどうした/できたのか?」また「いまの自分が置かれた状況や会社・部門を改善するにはどうするか?」と当事者意識をもって自問自答しながら読みます。・・・なぜか? 氏(先達)の生き方、「心。」を学びたいからです。能力がある人・熱意がある人はいます。しかし「心。」の裏づけがなかったら実現性に欠けるからです。人はついてこない・協力してくれないからです。

このことをもっとも端的に示した氏の「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」の方程式(『成功への情熱』)があります。この方程式の読み方は、熱意と能力は努力によって0~100点まで点数をつけることができるが、考え方にはマイナス点があるということです。よって3つの要素のなかで一番大切なものは考え方であり、考え方次第で人生は決まってしまうという法則です。

そしてこの「考え方」(の積み上げ)=「心。」だと私は思います。

氏は80余年になられるそうです。・・・ここでは氏の名経営者としての経歴からどうしても経営やビジネスマン向けの話になってしまいましたが、本書の55話は氏の先達としての「人生」に関する話であり、その点で主婦(夫)にも意味深く読める本だと思い紹介しました。

例えば、まだ子供が小さいお父さん・お母さんへ、

生まれたばかりの魂も美しいとはかぎらない

(本書P163、タイトルを引用)

人はどうもだれもが純粋で美しい魂で生まれてくるようではないようです。生まれたばかりでも、魂はすでに曇ったり濁ったりしているものであるらしい。だからこそ私たちは人生を通して、魂を磨く努力を怠ってはならないのです。

(本書P165、引用)

字面(じずら) を読むとなんだ!と思うかもしれません。「だからこそ・・・」を可愛い子供に身につけさせるために、お父さん・お母さんは自身がいま何をするのか・子供に対していま何をするのかについてこの本を読みながら考えることは重要だと思います。

ぜひ本書『心。』を皆さんの「心」で読んで欲しいと思いました。

 

自分を棚に上げて書きました。笑

またはなはだ押しつけがましい内容になっていたらすみません。またこんな蒸し暑い時期に暑苦しい内容ですみません。お詫びします。

 

さいごに本ブログで出てきた『心。』以外の氏の本について整理します。書評など読んで夏休みの1冊にされてはいかがでしょうか。(上がAmazon、下が楽天ブックスです。↓)

 

名著です。 誰もが一度は読まれることをお薦めします。

 

就活や転職を考えている人、学生は読む価値ありと思います。

 

経営者・経営幹部クラスの方に。

アメーバ経営 (日本経済新聞出版)

アメーバ経営 (日本経済新聞出版)

 

 

 

(そして『人生を意のままにする力 心。』 の楽天ブックスサイトです。↓)

さいごまで読んでいただきありがとうございました。

 

(この記事も「心。」にちょっとだけふれています。↓)

nanndemotanoshimo.hatenablog.com