暑いですね。笑
旧盆中の墓参りの帰りに偶然見つけた向日葵(ひまわり)の畑。向日葵1本1本はまだ小さいのですが、こんなに集まるとなかなか壮観です。そして見上げれば夏空!・・・私は汗をぬぐいながらも、爽快な気分になりました。
さて、私は先日『社員ゼロ! きちんと稼げる「1人会社」のはじめ方』(山本憲明氏著、明日香出版社)を読みました。
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私は昨年(2019年)9月に会社を退社し、今年から心機一転!、コンサルタント業(個人事業主)を開業しています(業績もそこそこ順調です)。よって今さら「1人会社のはじめ方」でもないと思ったのですが、本書は私にとって、
- 1年のふり返りにちょうどいいかなと思ったこと
- 社員ゼロ!と「1人経営」のすすめが気になったこと
- 本屋の立ち読みでひそかにやった本書P64~66の「「1人経営」適性度チェックリスト」の結果が「最悪」だったこと(笑)
から(それが理由で)購読しました。
本書の目次は以下のとおりです。
第1章 「1人経営」の基礎知識
第2章 あなたにも必ずできる「1人経営」
※→「1人経営」適性度チェックリストはここにありました
第3章 「1人経営」の準備をはじめよう
第4章 「1人経営」のはじめ方
第5章 「1人経営」の経営計画と人生設計
第6章 「1人経営」を成立させる売上の上げ方
第7章 どのような「1人経営」がうまくいくか
第8章 「1人経営」でうまくいくための8箇条
付録 「1人経営」をはじめるためのミニ知識
(本書目次から大項目のみ引用、※は筆者が加筆)
以下に私の購読の理由にそって、私の読後感を書きたいと思います。
1. 1年のふり返りにちょうどいいかな(これから起業する人にとって役に立つかな)
専業・副業・複業どれを選択するにしても、パラレルキャリアの時代において、起業の心構え・準備すること・進め方などたくさんの経験者からアドバイスを受けることは重要です。本書は起業に関するさまざまなことがコンパクトに1冊の本にまとめられているので、幅広い項目を網羅するアドバイス本として読む価値ありと私は思いました。
1年経った私にとってもいいふり返りになりました。
ただ欲をいえば、読者はこの類の本を読むときに、自分の事業のヒントになる新味の情報を求めます。本書の趣旨がそこにはないのでやむを得ないのですが、「第7章 どのような「1人経営」がうまくいくか」の内容がもう少し充実しているともっとありがたかったかなあと思いました(私見です)。
2. 社員ゼロ!と「1人経営」のすすめ
本書の趣旨です。私にはとても参考になりました。ポイントは「1人経営」に「」付けされている点です。
「第1章 「1人経営」の基礎知識」に、
(「1人経営」とは、)一定の規模を保ち、大きくしていかない経営
(本書P16、()は筆者が記入)
のことと書かれています。氏はさらに、
売上は右肩上がりでなく、(縮小する)経済に合わせて「一定」もしくは「右肩下がり」の計画を立てましょう (本書P28、()は筆者が記入)
「1人経営」は最低限を前提に進めていくのがいいでしょう。最低限の労働で最低限の報酬をもらい、最低限の利益を出す。これが大切です。
(本書P26)
時代はすぐ移ろいます。とくにこれからはそのスピードはどんどん上がっていくでしょう。・・・社会情勢とか時代を読み、失敗してもいいくらいの規模感で、いろいろなことにチャレンジしていけばいいのではないでしょうか。 (本書P199、・・・は筆者が省略)
「人生100年時代」には、マイペースでゆっくり生きていくことが大切です。 (本書P28)
と述べています。
会社組織で仕事をしてきた私、つまり組織力をつかい・先行投資を行い・つねにスピード感をもって確からしさをもとに事業成長をすすめてきた(成長しか選択肢がない)私にとって、これら一連の文章を字ずらだけ読んだ最初は非常に違和感を感じました。
そこで氏の経歴をみてみたら、氏は税理士・中小企業診断士・気象予報士であり、H&Cビジネス株式会社※の経営者でもありました。
- 1人経営の実践会社で、少人数で効率的な経営を行いたい経営者のサポートを行う会社です。ニュースレターやメルマガでの情報提供・セミナーやミーティングを通じた経営指導を提供メニューとしているようです
税理士からスタートして、徐々にドメイン(事業領域) を拡大した跡がうかがえます。また略歴に、本業のかたわら、各種投資や馬主活動、少年野球指導などもされていると書いてありました。
起業してそこそこ経験のある人にとって(現実を直視した「1人経営」の姿は)当たり前のことかもしれませんが、私にはなるほどこういう考え方もあるのかと勉強になりました。
小さく生む事業、小さく生んで大きく育てるのではなく小さい事業の組み合わせで大きくしていく塊の生業(一種のアメーバ型経営といえるかもしれません)、・・・それらを実現するには時間がかかるため焦らず計画的にすすめていく、一生涯のチェレンジテーマとしてすすめていく、そしてその基本は「1にも2にも勉強」(本書P98、タイトル)だということです。
この1年間で私の生活は一変しました。
- 働く目的軸は社会や会社軸から自分軸へ
- 働く拠点は一等地のオフィスから自宅の書斎へ
- 組織から独りへ(会社の看板や名刺の力から個人の信用や力へ)
- 部下に依頼する仕事から自分でやる仕事へ(協働作業から個人作業へ)
- 分単位のスケジュールから自由なスケジュールへ
- ・・・
これらのことはもともと織り込み済みで再出発したわけですから日々新鮮に取り組めているつもりです。しかしここで提唱されている「1人経営」を考えるとき、生活の現象面の変化ではなく、本質的な「起業」に対する考え方・思想のようなものをしっかりと組み立てておく必要があると気づきました。・・・遅ればせながらですが。照笑
私はこれからどうすすむのか!・・・本書を機会にしっかりと考えたいと思いました。
3. 1人経営適性度チェックリストの結果が「最悪」だったこと
「チェックリスト」は10の質問に答えるだけですが、私の適性度は「あまり適性はなさそう」でした(適性度評価は「大いに適性あり」、「まずまずの適性あり」と私が属する「あまり適性はなさそう」の3段階)。笑・・・そのなかでも1点/10点満点の最下位でした。笑笑
2.で違和感満載でしたから、「チェックリスト」の結果もさもありなん!でしょう。笑
もう少し自分の「1人経営」の考え方を明確にするためにも、氏の前著『社員ゼロ! 会社は「1人」で経営しなさい』(明日香出版)も読んでみようかなと思います。
本書は、中小企業の経営者向けに拡大志向からの脱却を説いた本であり、2019年現在で発行部数5万部超を記録した本です(↓)。いまの私にはピッタリかもしれません。
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以上が私の本書の読後感です。
氏いわく(「おわりに」)、
本来、ビジネス書というのは、あまり自分の役に立たないと感じられたとしても、その本の中から一つでも自分がやれることを見つけて、実行していくのがその使い方だと思います。ひとつ実行でき、そこから何かを得ることができたなら、1冊千数百円など安いものです。ビジネス書を読んでそれが役に立つかどうかは、実行する自分自身次第なのかもしれません。(本書P223~224)
私もまったく同感です。・・・私は本書からいまの私に見合った重要な気づきを得ました。
そして冒頭の向日葵も思い出しました。・・・これまでの私の考え方は太い向日葵を1本つくり上げることだったかもしれません。しかし上掲の写真のように、1本1本は小さいのですが、集まるとなかなか壮観な向日葵畑になります。そういう事業の組み立て方(向日葵畑をつくるという考え方)もあることに気づきました。
私は自身の起業1周年を迎えるにあたって、ここでしっかりと考え・決定して、行動に移していきたいと思います。
自分のことばかり書きました。
このブログが皆さんにとって無意味に感じられたら御免なさいです。陳謝
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最後まで読んでいただきありがとうございました。