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『人類2.0』でウィズ/アフターコロナの生き方を整理しよう!!〔小林慎和氏著書の紹介〕

人類2.0――アフターコロナの生き方

人類2.0――アフターコロナの生き方

  • 作者:小林 慎和
  • 発売日: 2020/08/06
  • メディア: Kindle版
 

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2020年8月7日初版の『人類2.0 アフターコロナの生き方』(小林慎和氏著、プレジデント社)を読みました。 

1. なぜ私が本書を読んだのか

周知のとおり、

2019年12月に中国・武漢市で報告された原因不明の肺炎(「COVID-19」(新型コロナウイルス感染症)に端を発し、8月12日23時55分更新(データ提供:JX通信社/FASTALERT)の日本の感染者数は14,351人(累計51,424人)、死者は1,065人、8月13日10時更新(NHK:米国ジョンズ・ホプキンス大学をもとに作成)の世界の感染者数は20,344,188人、死者は742,710人になりました。

思い起こせば、

  • 2020年3月11日(現地時間)に世界保健機関(WHO)が「パンデミック」に相当すると認定
  • 同4月7日、安倍首相が東京都や大阪府、福岡県など7都府県を対象に5月6日までの期間で「緊急事態宣言」を発出

からの5か月間はあっという間でした。・・・この間に「新しい生活様式」、「〇〇2.0」などの時代の潮流/提言は加速され、いまや何となく一般化しつつあります。

世界の動き・日本の動き・経済・産業・ビジネス・生活について・・・毎日目まぐるしく情報が飛び込んできます。人間はだれも同じですが自己都合で情報を選択します。また情報には玉石混淆(ぎょくせきこんこう、優れたものと劣ったものが区別なく入り混じっていること)の集まりです。

私が本書を読んだ理由は、現時点で起きていること(潮流)を一旦は整理しておこう(ぐちゃぐちゃしてきた自分の頭のなかをこのタイミングで広い範囲で(分野別に)整理しておこう!)でした。・・・何となくにならないように。

2. 本書について

著者小林慎和氏は(株)bajjiCEO、ビジネス・ブレークスルー大学准教授、工学博士、オンラインサロン「新世界アフターコロナ ~答えのない時代での生き抜き方~」の運営者です。

本書の構成は、

プロローグ 見通せない世界が迫ってきたとき、あなたはなにを考えましたか?

第1章 働き方2.0(会議・対面・時間・・・マネジメント)

第2章 ビジネス2.0(大企業・グローバル企業以下各ビジネス分野)

第3章 お金2.0(家計・金融資産・通貨・国家予算他)

第4章 人類2.0(コミュニティ・街・東京と地方・日本他)

エピローグ これからの「正しさ2.0」の話ををしよう

(本書の目次から大項目のみを抜粋、()は筆者追記)

のように広い範囲で・分野別に整理されており、それぞれの項目についてわかりやすく書かれています。先述の私の本書を読む目的で読むと1日(というか読む時間、私の場合は2時間)で一旦は整理できるすぐれモノだと思いました。

また私の場合は、細部になるほど!とかそうかあ?という気づきも得られました。

例えばそのほんの一部を紹介すると(筆者による要約です)、

  • 日本で働く人は約6,700万人。そのうちの1,000万人が毎日1時間のオンラインミーティングを1か月したと仮定すると3億時間が使われたことになります。これはもう完全なるまでにビジネスの「習慣」に変わるでしょう。(働き方2.0)
  • 食全体の市場規模は71兆円(外食市場が約25.7兆円・中食市場が10.1兆円、内食市場が35.3兆円)。外食産業の営業自粛が4か月続き・営業時間が半分に短縮されれば約4兆円の市場がなくなる可能性があります。(注目されているデリバリー事業は外食市場全体のわずか1.6%にすぎません。)(ビジネス2.0)
  • ・・・

などです。

ここでは働いている人向けに働き方2.0と私たちの生活の重要な一部である食についてのビジネス2.0の例を1つずつ掲載しました。数字の裏付けに基づいて表現されているのでその数字と自身の肌感覚を比較しながら読むことで理解が深まります。また正・誤の判断もしやすくなります。

また、

  • 在宅・リモートワークの割合が増えることにより、従業員1人ひとりがオンラインでもオフラインでも心地よく働け・発言できる心理的安全性のある空間をつくれるある種草食系人材が出世する時代になります。(働き方2.0)
  • ・・・

これ以上書くとネタバレになりますのでこのくらいにしたいと思います。(あくまで私の場合の気づきです。)

ということで私は本書のおかげで私の頭のなかを整理することができたとともに、多くの気づきを得ることができました。

3. 私見ですが・・・

本書にも書かれている内容ですが、今の世界各国の経済はICU(Intensive Care Unit:集中治療室)に入っている状態です。一方、国内では財務体質の強くない中小企業→マスマーケットに依存した大企業→金融機関を中心とした金融危機とこれからますますダメージは拡がっていくことが予想されます。

私たちはこれまでもチャレンジしてきました。しかしそれは「比較的安定した社会・経済」のなかでのチャレンジでした(とくに年配者はその傾向が強かったと思います)。しかしこれからのチャレンジは全員が「安定した足場のない社会・経済」におけるチャレンジになります(もう始まっています)。会社も人も生きていくためには明日の糧が必要になります。一方でこのような変化の時期には変化を扇動しビジネスを狙う人もでてきます。だからこそ一旦足を止めて・向かうべき方向を見定めてあとはスピードをあげて「行動する」ことが大切だと私は思いました。

(私はかつて中小企業向けにこんな記事を書いています。↓)

nanndemotanoshimo.hatenablog.com

4. 補足 

氏が本書を出版するに至ったきっかけは、noteに以下の2記事を投稿したことだそうです。(本書の「おわりに」から)

  • 「アフターコロナ世界はどう変わるのか、9つの視点」(2020年4月19日)
  • 「アフターコロナ世界はどう変わるのか、9つの視点 part2(対応策を考える)」(2020年4月27日)

その後私の知る限りでは氏は、

  • 「アフターコロナ世界はどう変わるのか、9つの視点 part3(緊急事態宣言解除後を考える)」(2020年5月19日)

も投稿しています。

本書はこれらの投稿内容とその後の活動により得られた情報を整理・検討した結果をまとめた内容になっています。(本書執筆は6月と書いてありましたから、6月までの情報をもとに書かれています。)

これらの記事から読まれてもいいと思います。

参考まで。

 

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ここまで読んでいただきありがとうございました。